8月
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古くからの温泉
- 8月 12th, 2011
この地には古くからの温泉が多い
湯治場として古くから地元で愛されていた
宿の浴室から見える愛らしい石仏群が、「薬師の潟」の名で近在の人々に親しまれてきた歴史を物語るかのよう。観音山丘陵の山あいに湧く坂口温泉の開湯は300年程前。小さな仏様は病を治してもらったお礼に奉納されたものと伝えられ、医薬の発達していなかった時代、どれ程人々の支えになっていたかがしのばれる。分析表にも記されているが、アルカリ度の高い含重曹食塩泉はリューマチ、関節疾患などに効果があるほか、特に皮膚のトラブルに良く効くそう。「あせもなんて1~2回で治るよ」と地元の常連さんも言う。一軒宿の「小三荘」は、高崎、富岡に程近い場所にありながら、静かで落ち蘭いた雰囲気。平成5年に全面改築し、総赤御影石造りの男女浴室はサウナ付。日帰り入浴のためのお休み処も用意されている。また、「ゴルフ場銀座」として知られる県西部にあるため、ゴルフの前後泊にも便利。
三代で受け継いできた
遠くに上信越自動車道を走る車の音を聞きながら、鏑川の清流が渓谷に入る静かな山あいに足を踏み込むと、ポツンと一軒宿がある。目の前には城山、背後には野上川が流れるこの宿へ、道に迷いながらも湯を求めてやって来る人は多いという。残っていた記録期で過去をさかのぼると、井戸を掘っていたらにおいのある水がわき出し、村共同で管理していたのが大正期。その後先代が買い取り、今に至っている。現ご主人小間さんは三代目。ロビーから眺める庭園は、小間さんが暇を見ては手を入れており、差し込む日光と相まって懐かしさを感じさせる。中心に据えたサクラの木とその下に自生するカタクリが、春になると見ごろになる。近くにある北向観音は厄除けの神様として信仰が原いが、日中は無人のためここでお札を預かっている。そんな親切心は、家族4人の心からのもてなしでも伝わって来る。
